歯止め

深夜に、(多分再放送なのかな?)
NHKスペシャル 子どもが見えないというものをやっていた。
その中で、「人を殺そうと思ったことがある」という少年が出ていた。
彼はふとしたきっかけでいじめられるようになり、やがていじめグループを殺そうと思い、
家から包丁を持ち出す。
その日は結局決行しなかったそうだが、
歯止めになったのは、次の日朝起きたときの、普段と変わらぬ親の姿だったという。

この話は、私にとって古傷を抉るような話だったわけで……
白状してしまうと、私は中学時代にいじめに遭い、
数週間ぐらい、マッチと可燃物を鞄の中に持っていたことすらある。何のためにかは推して知るべし。

踏みとどまったきっかけはいくつかあるとは思うが、いちばん大きかったのは何故か勉強だったような気がする。
自分のことなので嫌味にしかならないが、勉強は出来る方だったので、そのことに対するプライドがあった。
それ以上に、勉強をしないことによってそのプライドすら失ってしまうことを恐れていた。
中学のうち、後ろ2年の間いじめを受けてたにも関わらず、中学3年間を皆勤していたのは、
ただただ、それが怖かったから。

もちろん、親や先生(特に当時の担任)が味方になってくれたことも、大きかったわけだけど。

# ちなみに、3年になってからは授業時間以外は絶対に教室にいないようにしていたこともあり、
# それ以前と比較すればずっとマシだった。

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