※注意※追記がネタバレしまくっています。
実は日曜に見にいってきました。
なんというか、やっぱすごかったです。
細やかで美しい演出、(ありがちではあるけど)切ないストーリーなど、
さすがと言うべきか、なんというか。
SF的要素がふんだんに取り入れられているのも、個人的には好きなんですが、
これは人を選ぶかもですね。
特に、序盤はあまりそういうところが見えない(歴史がちと(現実と)違っていることはわかる)のに、
中盤あたりでいきなりメカメカしくなるあたりとか(笑)
どちらにせよ、見ておいて損はないものだと思います。
せっかくなので、追記でいろいろと戯言をオタクっぽく垂れ流そうかと。
どうひっくり返してもネタバレなので注意。
--------------------ここから追記
何か勘違いしているかもしれず。
DVDが出たら復習したいですね。
『塔』
軌道エレベーター好きの私としては、ああいう塔状の高層建築物は、結構心躍るのですが、
ヴェラシーラでてっぺんまで行けるところを見ると、あまり高くはないのか……
しかし、事象置換された塔の周囲は明らかにクレーター化している(=無くなっている)……
いったいどんな世界と置換したんだ?
『平行世界』
分岐の先にある別の世界と事象をすげ替えることで――というのは、結構あちこちで見かけますが、
大元はどの辺なんでしょうね? 海外SFに詳しい知り合いに聞いてみようかしら……
途中にちらっと出てきた樹形図は、むしろ生命の系統図を思い出しました。
×は存在できなかった世界ということでしょうか?
『ノスタルジー』
作業場の廃駅って、故郷の駅を思い出させるんですよね、木造の高架とか。
もっとも、あっちは架線は無いんですが。
『つながり』
なぜヒロキはサユリの気配を感じ取ることができたのか。
たぶんサユリ側の能力で、元の世界との接点が「約束」という形で、
ヒロキにフックしていたんだろうなぁ、と。
夢によく出るようになっていたのも、そのせいかも。
『タクヤ』
先に大人になってしまうと、主役になれなくなってしまうのデス。
古の時代からのパターンですね(笑)
『戦時』
第2次対戦以降から? の架空歴史。
日本の南北分断というのも、結構使われているネタではありますが、
この作品のみで考えるならば、北側をブラックボックス化させる程度の意味で考えていればいいかと。
開戦も、ピンチではなくチャンスであったわけですし。
『失ったもの』
何かを得るためには相応の対価が……(やめれ)
冗談はさておき、あの場面で「失った」ものって何なのか、私なりの解釈を。
現象的に考えれば、少なくとも多元世界とのつながりは、塔を壊したことで断ち切られてしまう。
多元世界を「知覚する」ことができなくなってしまったという点。
または、眠っている間のヒロキとの、ある意味精神的なつながり。
これは、現実世界に戻ってきたからには、物語外の二人次第でしょう。語るのは野暮。
はたまた、「安住の地」
孤独であり、悲しい場所ではあるのだけれど、それは同時にすべてから護られている状態。
そこから出て行くと言うことは、その守護を捨て去らなければいけないということ。
ヒロキに会えるという嬉しさと同時に感じていた不安(恐れ?)というのは、
殻を破る雛、巣立つ鳥などに通じるものがあるのかなぁ、と。
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