シムーン最終回

終わってしまった……
何というか、ハッピーエンドでもバッドエンドでもない、
けれど強い「何か」を持った終わり方だったような気がする。
昨今の「じつはこうだったんだー(な、なんだってー)」的に、最後にぶっちゃける作品の多い中、このようなある意味突き放した終わり方というのは、ある種の挑戦であっただろうし、判断を視聴者に投げる以上、賛否が大きく分かれるものなのかもしれない。
でも、私はこの終わり方はとてもシムーンらしく、美しかったと思う。
# 雑感だけど、少女マンガを読み着けてない人には、
# この終わり方が許せない人が多いんじゃないかな、とか思ったり。

選択の刻は、例外なく皆に訪れる。
泉に行った6人も、
先に翠玉のリ・マージョンによって旅立っていったドミヌーラとリモネも、
泉の番人となる事を選んだユンも、
やはり翠玉のリ・マージョンによって旅立っていったアーエル、ネヴィリルも、
みんな何かしら「選択」したんだと思う。

春からの作品の中では、私の中ではトップクラスにすばらしい作品だった。
このような作品に出会えたことに感謝を。

でも、妙に寂寥感がのこるんだよなぁ。
多分それは、青春時代が妙にまぶしいのと似てるかも。

追記にて、ちょっとした考察してみようかと。

みんなの行く末とか。あれから数年以上は経ってるのかな?
モリナス
幸せそうですなぁ。
結局ワポーリフとくっついた様子。明確に結婚してるのは旧コール・テンペストのメンバーでは彼女だけだったりするんですね。
一緒に出てたワウフさんも幸せそうだ(w

パライエッタ
孤児院をやっている様子。すっかり女らしくなられて……
孤児たちが男女いるようにみえるのは、単純にそう見えるだけか、そうでなければ礁国系の孤児なのかも。

ロードレアモン
すっかりキャリアウーマン。髪型がマミーナですね。
いいところのお嬢様っていう設定だったから、ひょっとすると実家は大きな商会で家業を手伝っているのかも? 「会長」というのは親御さんと推測。

双子
実家に戻ってるっぽい。ちゃんと仲良さそうでよかったよ……

ユン
ただ独り、泉の番人として生きることを決めたユン。
彼女だけあまり歳を取っていないように見えるのは、番人であるが故なのでしょうか。
今後もそこに在り続け、少女らを見守ってゆくのでしょう。

リモネ、ドミヌーラ
過去へ行った二人。大きくなったリモネは思いっきり美人になりました。
どちらかor二人とももう結晶化が始まってる?
メンバー間での関係としては、アーエル・ネヴィリル以上に濃く描かれている気がする。
個人的な妄想では、彼女らが過去に行ったことにより、嶺国の巫女にシムーン・シビュラへの敬愛や、親宮国派の一団が生まれたと思ってます。
ひょっとすると、嶺国の巫女がシムーンに乗れるようになっていたのも彼女らが原因なのかもしれませんが。
今後は再び別の地に飛び立つのでしょうか。その命ある限り。

フロエ(フローフ)、ヴューラ(ヴュンフ?)
面倒なので幼名で。
フロエ、いい感じに美少年(美青年)になったのに声が(笑)
モリナスの所でもちらっとあったけど、戦争の影がちらついてます。
時間は流れていて止まらず、否応なく皆を呑み込んでゆくんですね。
そんな理不尽さを含め、みんな今日を生きているわけだと思いますが。
フロエ。
あえて湖に沈んだアルクス・プリーマ(そして今は使われていない様子の西の大聖廟)の近くに住んでいるというのは、多分フロエが最も「あの頃」が胸の内に引っかかってるんじゃないかなぁ、と思ってます。
キャラデザの西田さんのサイトのトップにあった絵と文(しばらくすると別のものになってるかも)じゃないけど、フロエってアーエルのこと好きだったんじゃないかなぁ、と思う。
実はコール・テンペストで一番乙女な子だったと思うし、男になってから「嫁さんもらうまでは~」みたいな事言ってたけど、案外ずっと結婚しないんじゃないかとか思う。
あ、でも、現実的な一面もあるからなぁ。

アーエル、ネヴィリル
完全に行き先不明になりましたね。
どこかで生きているのかもしれないし、美しい何かになってしまったのかもしれない。
And to this day no one knows where she ran to.
And for all I know they may be dancing still.

おとぎ話の如く伝承化してしまうとか、現実に生きる皆と対比させるための存在と言ってしまうのは簡単だし、その面もあるとは思う。
けれど、二人の「選んだ」選択肢は、最も愛する相手以外との決別という側面もあるわけで。そして、先に何があるのかわからない世界への船出も意味するわけで。
その意味では、永遠の少女として象徴的な存在になったというもの以上の何かを感じてしまうのです、僕は。

コロンブスやマゼランのような船乗りのように、(当時の人にとっては)現実離れした存在であることは確かかもですけどね(苦笑)

おまけ:アヌビトゥフ、グラギエフ
……
お前ら絶対何かたくらんでるだろ(w
それにしても、なんかより美形になってないか?
特にメガネ化したアヌビトゥフは要注意でっせ(笑)

もう少し追記するかも。

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